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   烏丸御池中井クリニック 院長の健康日記
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捨てるものと残すもの
京都大学を退職し、烏丸御池に開業して早くも10年目を迎えました。これを区切りに捨てるものと残すものを整理しようと思い立ちました。どれも思い出があって捨てる作業は困難さを伴います。そこで、まず残すものから取り掛かることにしました。
大学を退職するときに、“memoirs”という本を出版し、診療体験、研究体験、教育体験から学んだことを書かせていただき、巻末に業績集を載せました。この時点で研究に区切りをつけたつもりが、開業後もかつての共同研究者や大学の後輩たちと共同で臨床研究を継続してきました。
このたび、研究業績をホームページに公開することで、自分の励みになるだけでなく、内容に興味を持つ人と知識を共有できればと願っています。
2014年6月20日(金) No.71

「できること」と「できないこと」
「院長の日記はどうなっているか?」との多くの問い合わせをいただき、再開させていただきます。
受診される患者さんの中には、「できること」と「できないこと」が混同しているため、病気を悪化させている人が少なくありません。中には「できないこと」を一生懸命やろうとして、苦しんでいる人がいます。
わかりやすい例が睡眠障害です。「眠れない」と訴えて受診する人が多くいます。不眠の誘因は人によって異なります。誘因がなくなると、多くの場合、不眠も解消します。しかし、誘因がなくなっても眠れないことがあります。自分の意志で眠ろうとしても、凡人にはできません。「できないこと」です。そのような人は昼間ウトウトしているか、活動していない場合が多くみられます。お昼に頑張って起きていて、なるだけ活動を続けること(「できること」)を指導したうえで、軽い睡眠薬を補助的に服用します。すると、たいてい2-3日以内に眠れるようになります。それでも眠れない時は、双極性障害(躁鬱病)などの病気を疑います。
少し、わかりにくい例ですが、むちゃ食い障害や過食症があります。むちゃ食いをやめようとしても凡人には無理です。「できないこと」です。そのような人は、3度の食事をろくに食べていないことが多くみられます。通常、必要カロリー(普通は1,800kal)を3回に分けて食べています。朝食と昼食で600kcalしかとっていないと、夕食には1,200kcal必要だと、食欲中枢が感じます。すなわち過食になって当然です。朝食と昼食に600kcalずつとれば、夕食は600kcalで済むわけです。これは努力すれば「できること」です。それでもむちゃ食いが止まらなければ、精神的ストレスがあったり、習慣性になっていると考えて、薬を補助的に内服してもらいます。
「できること」と「できないこと」を整理して、「できること」に対して努力しないと、無駄骨を折ることになります。
2014年3月28日(金) No.70

中断と継続
しばらく中断していた院長の日記を再開することになった。昨年暮れ、複数の人から院長の日記を楽しみにしているのにどうなっているのかと言われたのがきっかけである。私は学生時代から物事を継続することが苦手である。年始から日記をつけると大抵3月頃で中断する。旺文社の「赤尾の豆単」という英単語記憶本も“A”から初めて“H”あたりで中断する。一方、私の周りには学生時代に始めた能楽を50年来続けている人がいる。
ある物事を始めて、中断するか継続するか決める一番大きな要因は、よく知られているように、その人の性格である。遺伝的素因として有している性格特性によるのか、生後育っていく中で培われるのかは興味あるところである。いずれにしろ、今更どうすることもできない。
とはいえ、同じ人でも続くものと続かないものがある。それを決める要因の一つに「動機付け」が挙げられる。例えば、院長の日記。2005年3月に大学を退職し、5月にクリニックを開院したが受診する患者数が一日数人以下であった。その時、院長の日記を書くことをアドバイスしてくれる人がいた。そこで、通勤途上の様子など日々雑感を綴ることにした。数ヵ月たち、受診者数が増えるにつれ、日記も途絶えがちになった。動機から考えて当然と言える。
しかし、その後日記は中断しながらも細々と続いている。今回同様、周りから「その後どうなっていますか?」と尋ねられるのをきっかけに再開してきた。このように継続には周囲の支持も大切な要因の一つである。
私の専門としている肥満症や摂食障害の治療で、いかに治療中断を防ぐかは重要な課題の一つである。肥満症や摂食障害の人はその多くが治療のみでなく、何をしても長続きしない性格を有している。さらに動機付けが、大抵は根本治療でなく目先の目標(友人の結婚式に参加する服が着られるようになど)にあるため、それが過ぎると治療中断となる。それでも周囲から「やせたね」とほめられると、多くの場合その間は治療が継続する。今回改めて、周囲の関心も継続には大切であることがわかった。
2013年1月16日(水) No.69

学会発表
大学退職後、管理職や教育職の仕事がなくなり、診療時間が大幅に増え、自由時間も増えました。
摂食障害は社会文化的影響を受ける疾患であるためか、大学病院は半数以上が拒食症ですが、診療所は半数以上が過食症であるなど、異なる点が多々あります。データをまとめて年に2-3回、海外の学会で発表するのを楽しみにしています。海外旅行が主な目的とも言えますが・・・。
海外の学会だと、私のような高齢者でも気楽な立場で発表できます。日本と違って、私より高齢で、摂食障害界では世界のリーダーであるRussell博士やHalmi博士なども若者に交じって発表しておられます。日本では考えにくいことです。
一番の違いは学会運営です。時間厳守で、口演の途中でも時間がくればストップです。質疑応答もマイクの前に順番に並びますが、これも時間になればそこまでです。
シンポジウムやワークショップは何ヵ月も前から入念の打ち合わせがあります。セッションの間には、コーヒーブレークタイムがあり、口演者はここで質問攻めにあいます。年齢を忘れてしまう瞬間です。
2012年5月31日(木) No.68

摂食障害治療ガイドラインの発刊
今度、医学書院から「摂食障害治療ガイドライン」が発刊されました。日本摂食障害学会が編集および監修したものです。編集委員長を務めた私が言うと自画自賛になりますが、良くできています。
執筆者は日本摂食障害学会会員で、現在摂食障害の治療を行っている心療内科医、精神科医、内科医、小児科医、心理士など多岐にわたっています。海外のガイドラインの借り物ではなく、日本で実際に行われている診断、治療、予防が記述されています。
本書は、摂食障害治療に携わる心療内科医、精神科医、心理士のみならず、内科医、小児科医、産婦人科医、救急医、看護師、保健師、社会福祉士、作業療法士、養護教諭など多くの人を読者対象としています。
しかし、患者および家族の方が読まれても参考になります。立派なガイドラインを作成してもそれが利用されて治療に役立たないと意味がありません。本書が一人でも多くの人に読まれ、摂食障害の治療や予防に役立つことを願っています。
2012年3月16日(金) No.67

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